近年では、SNSの普及と共に旅行者の情報収集や意思決定プロセスが大きく変化し、
インフルエンサーの影響力が急速に拡大。そのため、観光地の集客方法も多種多様になってきました。
最近はインフルエンサーを起用した観光プロモーションを実施する自治体やホテルなどが増加しています。
今回は、観光プロモーションにインフルエンサーが有効な理由についてご紹介します。
目次
・【インフルエンサーの影響力】なぜ増しているの?
・デジタル化の進展とともにSNSの利用者も増加
・観光業界でのインフルエンサーマーケティングの活用ポイントは?
・KPIの設定と測定方法って?
・効果的なプロモーションプランはどうやって作るの?
・株式会社STUDIO FOCUSとは?
【インフルエンサーの影響力】なぜ増しているの?

近年はインフルエンサーマーケティングの重要性が一層高まっています。
その理由として、以下の点が挙げられます。
「信頼性の高い情報源」
インフルエンサーは、リアルタイムで現地の状況を発信できるため、安全性や衛生面に関する信頼できる情報を提供できます。
「コストパフォーマンスの高さ」
従来の広告手法と比べ、インフルエンサーマーケティングは比較的低コストで高い効果が期待できます。
「ターゲット層へのリーチ」
インフルエンサーのフォロワーは、特定の興味や属性を持つ人々が多く、ターゲットを絞ったプロモーションが可能です。
「ビジネス面での柔軟な対応」
状況の変化に応じて、迅速にメッセージを変更したり、新しい内容を発信したりできます。
デジタル化の進展とともにSNSの利用者も増加

コロナ禍を機に、人々のデジタルメディアの利用時間が大幅に増えました。
特に、Instagram、YouTube、TikTokなどのSNSプラットフォームの利用が急増。
この傾向は、観光インフルエンサーマーケティングにとって追い風となっています。
具体的には、以下のような変化が見られます:
- バーチャル観光体験の増加:インフルエンサーによる現地からのライブ配信や360度動画などを通じて、自宅にいながら観光地の雰囲気を味わえる内容が人気を集めています
- マイクロトリップの提案:近場の観光地や日帰り旅行の情報を発信するインフルエンサーが注目されています
- サステナブルツーリズムの推進:環境に配慮した旅行や地域貢献型の観光を提案するインフルエンサーの影響力が高まっています
- デジタルノマドの増加:リモートワークを活用した長期滞在型の旅行スタイルを発信するインフルエンサーが増えています
これらの変化に対応して、観光業界ではインフルエンサーマーケティングを積極的に活用。
そこから新たな観光需要の創出や、観光地のブランディングに成功しています。
地方自治体や観光協会では、地元のマイクロインフルエンサーと協力して
地域の魅力を再発見・発信する取り組みを実施。
このようなことから、地域経済の活性化や関係人口の増加にもつながっているんです。
従来の観光プロモーションとインフルエンサーマーケティングを効果的に組み合わせることで、
観光地の魅力を最大限に引き出し、新たな観光需要を生み出すことができるのです。
【インフルエンサーマーケティング】活用ポイントは?

ここからは、インフルエンサーマーケティングを観光業界で成功させるポイントを紹介します。
まず、ターゲット層や地域特性に合った戦略を設計することが重要です。
観光業界でインフルエンサーマーケティングを実施する際は、特有のポイントへの配慮が必要。
このセクションでは、観光業界特有の注意点を解説します。
①季節性の考慮
観光地は季節によって魅力が大きく変化します。
桜や紅葉など特定の季節に注目が集まる観光地では、そのタイミングに合わせたプロモーションが効果的。
インフルエンサーに適切な時期を選んでもらうことで、投稿の影響力が高まりますよ。
②地域住民や文化への配慮
さらに、観光地の魅力を発信する際には地域住民や文化に対して配慮することも重要です。
インフルエンサーに地域の文化やルールを尊重した投稿をお願いすることで、地元の人たちとの良好な関係を築きながらプロモーションを進めていけます。
KPIの設定と測定方法とは?

施策の効果を正確に把握するためには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定することが大切で、継続的に測定していく必要があります。
以下のような指標が観光業界でのインフルエンサーマーケティングに適しているといえるでしょう。
①インプレッション
投稿が表示された回数を計測。広告のリーチ範囲を確認するための基本的な指標です。
②エンゲージメント率
投稿への「いいね」やコメント、シェアの数を基に算出されるエンゲージメント率は、ユーザーがどれだけ投稿に反応したかを示します。
エンゲージメント率が高い場合は、投稿内容がターゲット層に響いているということになります。
③予約数や問い合わせ件数
実際に観光地の予約や問い合わせにつながった数値を追跡することで、プロモーションの直接的な成果が評価できます。
KPIを定期的に分析して結果を基に施策を調整することで、インフルエンサーマーケティングの効果を最大限に引き出していきましょう。
効果的なプロモーションプランはどうやって作るの?

成功するインフルエンサーマーケティングの鍵は、しっかりとしたプロモーション計画にあります。
以下のステップを踏むことで、効果的なキャンペーンを実施できますよ。
①スケジュールと目標設定
まず最初に、プロモーションの目的を明確にしてKPIに基づいた達成可能な目標を設定しましょう。
目標に合わせて、プロモーション期間やタイミングを決定していく流れです。
具体的には、観光地の繁忙期に合わせたキャンペーンを行うと効果的です。
②インフルエンサーとの契約やコミュニケーション方法
インフルエンサーとの連携は、契約内容の明確化から始まります。
プロモーションの目的や投稿スケジュール、報酬を事前に合意することで、スムーズな進行ができます。
また、定期的なコミュニケーションを通じて、双方の期待を確認し合うことも大切です。
インフルエンサーに依頼する際の注意点

インフルエンサーマーケティングは、人気のあるインフルエンサーに依頼すればよいというシンプルなものではありません。
効果を得るためには、インフルエンサーの選定やステルスマーケティングなどの注意点があります。
ここでは、インフルエンサーに依頼する際の注意点を3点紹介します。
①インフルエンサーの選定が難しい
インフルエンサーマーケティング成功のためには、インフルエンサーの選定が重要です。
なぜなら、インフルエンサーによってファン層や得意とするプロモーションが異なるためです。
また、インフルエンサーの人気が高くなればなるほど依頼料も高くなります。
一方で、影響力が大きく、多くのファンにアピールできるため、費用対効果を考慮することが大切です。
例えば、女性らしい投稿が多いから女性ファンが多いことはなく、インサイト情報などを見て適切に選定する必要があります。
インフルエンサーは数が多く、商品やプロモーションとの相性を考慮する必要があります。
リーチさせたい1つのテーマ・ターゲットに対して複数人のインフルエンサーを起用し、投稿結果を比較するのも手です。
②条件のすり合わせが困難
依頼する側の条件や制限が増えるとコストが嵩んだり、あるいはアプローチに失敗する傾向にあります。
インフルエンサーが発信するファンの関心は、インフルエンサー自身がやりたいことに直結します。
不可欠な条件や制限を設定するのはもちろんですが、優先順位が低い条件については再生数やインプレッションにも影響するので、良い塩梅で依頼することをおすすめします。
③炎上のリスクがある
インフルエンサーによっては炎上のリスクがあることも注意点です。
なぜなら、プロモーションを依頼していたインフルエンサーが炎上すると、炎上の影響を受けて悪い印象を与える恐れがあるためです。
特に、ステルスマーケティングに注意しましょう。
ステルスマーケティングとは、報酬を受け取っていることを隠して広告を展開することです。
ステルスマーケティングは炎上のリスクがあるだけではなく、景品表示法に違反します。
例えば、InstagramやYouTubeなどではプロモーション投稿であることの表示が可能です。
広告表示の機能がないSNSでは、見やすい形でPRの表記を入れたりと公正に務めることが必要です。
このようにさまざまなリスクがあるため、インフルエンサーマーケティングを行っている会社に制作をお願いするのも手ですよ。
株式会社STUDIO FOCUSとは?
「デジタルの力で、JAPANブランドを世界へ」
弊社は、行政、企業のデジタルプロモーションのご支援、拡大に向けた伴走を行ってます。
行政、企業を問わず「動画制作」「インフルエンサーマーケティング」「SNS研修」を担当した経験豊富なマーケターとクリエイティブチームが、お客様の課題解決のために「創る」「届ける」を社内で一貫して行いブランドの一貫性を実現します。